株つらい…お気楽バリュー投資道

万年たまねぎ投資家によるバリュー投資ノート。

バリュー投資の目標の置き方

結論から言えば、CAGR(年平均成長率)定量目標に入れるとよいのではないかと考えている。これは、複数年の成長率の平均を「複利」で算出する指標だ。

 

当然ながら、まず目標指標の前に、自分が「どうなりたいか、どうありたいか」ありき。人それぞれである。その上で、株式投資でパフォーマンス目標をどう置くかが決まってくる。どんな投資方法を選ぶことになろうと、この順序は変わらない。

 

いくつかのブログを眺めていると、目標の置き方は大きくは2つあるようだ。

(1) 自分の資産を増やす割合

「年15%」「10年で10倍」といった現在の投資資産に対する増加率を決める。

(2) ベンチマークにどれくらい勝つか

日経平均のパフォーマンスを毎年10%アウトパフォーム」といった感じで、ベンチマークとするインデックスをどれだけ上回るかを決める。

 

これらを年間推移で測る。問題は時間だ。バリュー投資の基本的な考え方は、「価値>価格」の状態で買って、「価値≦価格」となるのを待つことになる。いつその状況がくるか分からない。1年を超えることもよくある。

 

時価総額が純資産割れした資産バリュー企業を買うにしろ、現在や将来の収益から見て株価が安いという収益バリュー企業を買うにしろ、買ってしまったら、株価が上がるのを基本的にじっと待つものだ*。歪みはいつか是正されると考えられるが、それがいつなのかは分からない。だから、この待つという行為が1年以内に報われるとは限らない。

* 待てども価格と価値の歪みが是正されないと嘆くのが嫌で、資金の回転を速めるカタリストを重要視する人のことは一旦置いておく。

 

ある年の投資パフォーマンスが5%で、日経平均の10%を下回ったとしよう。この期間の投資は本当にダメだったのか?投資の時間軸が必ずしも1年ではないのにもかかわらず、単年だけで目標を持つと、焦って無茶な売買をしたり、無駄に喜んだり悲しんだりするはめになる。

 

冒頭の結論に戻るが、CAGR(年平均成長率)を目標数字に入れるのがよいように思っている。僕の場合、

  • 過去直近5年のCAGR 15%以上をキープ

としている。

こう考える理由は以下の通りだ。

  • 買って5年くらいは待てる
  • 15%は自分のリスクと努力に見合った目標であり、年間単位に均せばこれくらいほしい

これにプラスして、市場環境に対しどうだったか、インデックス持っておくだけより良かったかマシだったかを見る意味で、TOPIXを10%超えたいと思っている。

 

CAGRの説明とMicrosoft ExcelやGoogleスプレッドシートなどで計算する方法は、こちらをご覧あれ

 

次は、どうやって投資先を見つけ、判断し、保有し、売っているかを書いてみたい。