株つらい…お気楽バリュー投資道

万年たまねぎ投資家によるバリュー投資ノート。

2019年3月パフォーマンス & ポートフォリオ

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総括

昨年末から+11.8%当期間のTOPIXは +6.5%。3月に優待クロスしたいのにキャッシュが少なかったので、一部売却したり、入金した。入金分資産は増えるが、入金はパフォーマンスの数字に影響がないように計算している。仕事や私生活を言い訳にできるアレコレがある状況ではあったけど、どちらにせよほぼ放置という状況は続いていたように思う。入金のおかげで大台回復。証券口座内の「株式評価額プラスCASH」の資産増で見ると、14.1%増。

売買を報告している人のブログやツイッター見ると、バリュー投資や中長期投資をうたっていても思ったより頻繁に売買するんだなあと感じる。

 

今期(1-3月)の売買

  • サイボー(3123) 一部売り。上昇期待はあるも含み損、PF全体への影響小、流動性皆無などを鑑みて全部売り切る予定…。
  • 日医工(4541)一部売り。損出し&相対的な理由から。
  • オリックス(8591)の単元株をクロスではなく購入。
  • 3月に入金、期末優待クロスの用を終え、待機資金に。

 

期末のポートフォリオ

Portfolio of March 2019

5%未満はその他としている。ユニバーサルエンタテインメント、プレステージインターナショナル、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスでトップ3は変わらず。キャッシュポジションが6%。21銘柄(日本17、海外4)。

 

今後の予定

  • IPOからの下落で話題のLyft、気になっている
  • 12月末に検討って書いてた米国銘柄、まさに昨晩急騰していたが買っていない(2019.04.13現在)
  • 時折、Twitterで目に入る銘柄をちょいと調べて、よさそうだったら買うくらいのスタンス継続かな……。

 

 

 

2018年 年間パフォーマンス & ポートフォリオ

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2018年12月末パフォーマンス

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2004〜2018年の資産とパフォーマンス推移

 

総括

昨年末から-13.4%2桁マイナスに沈んだ。主な日本市場の指数は以下の通り。

 日経平均に負け。2009年から続いていた年間パフォの連続プラス記録も途絶えた。大台からも陥落。保有銘柄がほぼ満遍なく下げていて、年末時点の結果だけ見ると、年内に全部売ったいくつかの銘柄とともにバンバン売っておけばよかったということになる。

割合が小さいが、米国保有株は2桁プラス。事業資質を見ていくタイプの投資では、米国に本社があるグローバル企業に着目するのが性に合っているような気がしてきている。

安いと思える投資先がチラホラ増えてきたタイミングでキャッシュが乏しい。買うときは乗り換えの決断が求められる。

 

今期(10-12月)の売買

  • 東北特殊鋼 5484 を損出しクロス繰り返しつつ、結局売り切り (いったんのつもり)
  • 川澄化学工業 7703を新規購入。BSの資産バリュー+構造改革の成果期待で
  • グローバルグループ(2019年4月からグローバルキッズCOMPANY) 6189 を新規購入も決算後に薄利で売却
  • 常磐開発1782 を売り切り。途中で半分売ったときは直近のピークあたりだったので、価格はそこから半分近くになってしまった
  • 昭和電工 4004 を12月終盤に新規購入。複数名の方が挙げている銘柄のパクリ。もちろん説明(煽り)内容も見て納得しての買い。

 

期末のポートフォリオ

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2018年末のポートフォリオ


5%未満はその他としている。ユニバーサルエンタテインメント、プレステージインターナショナル、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスでトップ3は変わらず。キャッシュポジション3%。

前回も増えていた米国株のMatch Groupのウェイトが、さらに高くなった。Poleが大幅に下落。評価額ピークからは半分くらい。悪い材料があるとは思えないのだが…。トップ2はウェイトがほとんど変わっていないが、全体的に下げているから。銘柄リサーチコストを省略したつもりで、腕の立つ投資家の調査銘柄に納得した上で、昭和電工を新規購入。

今後の予定

  • 米国株を2銘柄購入検討
  • 保有銘柄を相対で見直して、市場の割安と乗り換え検討
  • PCに向かう時間をなかなか取れないのはやむなし。誰かが言ったからというだけではない、分析評価プロセスに納得した上でのパクリは有効手段なので、使っていく

 

 

 

2018年9月パフォーマンス & ポートフォリオ

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総括

+3.0%昨年末来プラス。同期間のTOPIXが +-0%。7〜8月に落ち込んだ後、9月に少し持ち直していた。四季報CD-ROMを買ったがほとんど活躍せず。1銘柄、赤字で構造改革中の資産銘柄が気になってウォッチに入れるのみ。

 

 

今期の売買

  • 東北特殊鋼 5484 損出しクロスからの損確定からの少し買い戻し
  • エイチーム 3662 買いからの決算急落で手放す
  • 優待クロスあれこれ

不用意な動きでお金を減らしただけだった。ユニバは10月に入ってもずっと動かず。東北特殊鋼もエイチーム も、しばらくは上がらないかなと思って一旦冷静になるために手放した銘柄だが、ウォッチは続ける。

 

期末のポートフォリオ

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5%未満はその他としている。ユニバーサルエンタテインメント、プレステージインターナショナル、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスでトップ3は変わらず。キャッシュポジション9%。

米国株のMatch Groupが好決算で値を伸ばし、5%を超えてきた。Facebookの参入に市場の過剰反応があったときは今時点では買い時だったと言える。Poleもいい感じに上昇。ユニバーサルの6月から急落を補った形。ユニバ株は10月の今、仕手vsバリューの香ばしい戦いを繰り広げているようだが、何も動けていない。

保有数は減らしたい。まとまった額を持っていられるか、いたいかのチェックをし、剪定をバサバサやりたい。スクリーニングからの1次調査、2次調査、、と以前やっていたようなことをやらないとPFが腐ってきているように思う。

 

どこにいってもうたんや、わいの時間とやる気。

 

2018年6月パフォーマンス & ポートフォリオ

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月間パフォーマンス推移

総括

+7.3%昨年末来プラス。同期間のTOPIXが -4.8%。その後、皆様ご存知の通り、7月に入り、マザーズ連動であれよあれよと下がっていったのであった。プライベートがタフな時期と重なる。

 

 

今期の売買

かぼちゃの馬車やらスルガ銀行やらのきな臭い話が、不動産投資のマッチング情報サービスである楽待を運営するファーストロジックにもヒットした模様。下げトレンドを途中まで損出しクロスしながら付き合ったが、しばらく傾向は止まらないと思うに至り、手放した。広告宣伝費は広告主サイドではなく買い手の会員集めに使われていて、売上にダイレクトにヒットしてきていないのも嫌われている。買い戻す可能性はある。

東北特殊鋼は、今の株価からするとだいぶ高いところから買い始め、損出しクロスと少々のナンピンを続けながら今に至る。市況銘柄感はあるものの、時価237億円の賃貸等不動産が簿価55億円でみなし含み益182億円、時価総額115億円(7月6日終値)、負債55億円、トップシェア、黒字、以前発表された給電不要のIoTセンサーの機が熟すときがくる(?)、、、等々を考えれば下がらないと思っていたけど、下げるときは下げるもんだった。

期末のポートフォリオ

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5%未満はその他としている。ユニバーサルエンタテインメント、プレステージインターナショナル、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスでトップ3は変わらず。3銘柄を除き、5%未満となった。保有銘柄はNISAも入れて20。四季報CD-ROMを久々に購入したので、7月に入れ替えをするつもり。保有数もちょっと減らしたい。

 

2018年3月パフォーマンス & ポートフォリオ

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総括

昨年末からマイナスになったかなと思っていたが、計算してみると +2.5%とプラスをかろうじて保っていた。同期間のTOPIXが -5.6%。

 

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大きなトピックは、シンメンテHD(6086)を売り切ったこと。赤い矢印のあたりで概ね売った。結果論ではあるが、十分に利は乗っていたものの早売りしすぎた。みきまる氏のこの記事を地で行く結果になってしまった。

plaza.rakuten.co.jp

高PERが許容されているような市場環境では、株価の上昇に伴いその銘柄を売買するプレイヤーが変わるという認識を強く持った。バリュー投資家の考えるような裏付けとなる資産、収益力、そしてそれらとの割安性という視点ではなく、チャートやら出来高やら御本尊のお告げやらバリュー投資家とは異質の拠り所で買う人たちが現れるのだ。

もちろん自分の売ったあたりから下げるかもしれないし、そこを待たずに下がっていた可能性もあるわけで、自分なりの根拠と我慢の限界に従ったと考えれば悪くないのかもしれない。要は、ウェイトが高めだったから悔しいんです。

 

ウェイト1位のユニバーサルエンターテインメント(6425)については、既報であれこれ様々なブログやツイッターで書かれている通り。期待上げからのWYNNとの訴訟和解下げで株価は相変わらずジェットコースター。とはいえ、係争の評価額が決まったから、下値が固められて上値もボーナス期待が消えオカダマニラの本業次第になったものというのが概ねの理解。ただ、不安定な株主構成、お家騒動の継続、岡田氏が返り咲いた場合のTiger Resorts株の召し上げリスクなど、まだまだホルダーの不安は終わらない。でもアップサイドも十分、継続保有です。Okada Manilaに一度は行きたい。

 

ウィン・リゾーツ社(NASDAQ:WYNN)との和解に関するご説明 (PDF)

plaza.rakuten.co.jp

 

今期の売買

  • シンメンテホールディングス 6088 売り切り
  • ファーストロジック 6037 買い増し
  • 東北特殊鋼 5484 新規買い
  • 北興化学工業 4992 売り切り
  • KDDI 9433 NISA買い
  • 優待クロス

期末のポートフォリオ

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5%未満はその他としている。Match Group, Inc. マッチ・グループは、デーティング・アプリ(出会い系アプリ)のTinderなどのマッチングサービスを運営する企業。日本のPairsやCouplesも買収で傘下にある。株価の上昇、シンメンテの売り切り、ほか上位の低迷といった理由により、順位を上げた。

www.americabu.com

バリュー投資の目標の置き方

結論から言えば、CAGR(年平均成長率)定量目標に入れるとよいのではないかと考えている。これは、複数年の成長率の平均を「複利」で算出する指標だ。

 

当然ながら、まず目標指標の前に、自分が「どうなりたいか、どうありたいか」ありき。人それぞれである。その上で、株式投資でパフォーマンス目標をどう置くかが決まってくる。どんな投資方法を選ぶことになろうと、この順序は変わらない。

 

いくつかのブログを眺めていると、目標の置き方は大きくは2つあるようだ。

(1) 自分の資産を増やす割合

「年15%」「10年で10倍」といった現在の投資資産に対する増加率を決める。

(2) ベンチマークにどれくらい勝つか

日経平均のパフォーマンスを毎年10%アウトパフォーム」といった感じで、ベンチマークとするインデックスをどれだけ上回るかを決める。

 

これらを年間推移で測る。問題は時間だ。バリュー投資の基本的な考え方は、「価値>価格」の状態で買って、「価値≦価格」となるのを待つことになる。いつその状況がくるか分からない。1年を超えることもよくある。

 

時価総額が純資産割れした資産バリュー企業を買うにしろ、現在や将来の収益から見て株価が安いという収益バリュー企業を買うにしろ、買ってしまったら、株価が上がるのを基本的にじっと待つものだ*。歪みはいつか是正されると考えられるが、それがいつなのかは分からない。だから、この待つという行為が1年以内に報われるとは限らない。

* 待てども価格と価値の歪みが是正されないと嘆くのが嫌で、資金の回転を速めるカタリストを重要視する人のことは一旦置いておく。

 

ある年の投資パフォーマンスが5%で、日経平均の10%を下回ったとしよう。この期間の投資は本当にダメだったのか?投資の時間軸が必ずしも1年ではないのにもかかわらず、単年だけで目標を持つと、焦って無茶な売買をしたり、無駄に喜んだり悲しんだりするはめになる。

 

冒頭の結論に戻るが、CAGR(年平均成長率)を目標数字に入れるのがよいように思っている。僕の場合、

  • 過去直近5年のCAGR 15%以上をキープ

としている。

こう考える理由は以下の通りだ。

  • 買って5年くらいは待てる
  • 15%は自分のリスクと努力に見合った目標であり、年間単位に均せばこれくらいほしい

これにプラスして、市場環境に対しどうだったか、インデックス持っておくだけより良かったかマシだったかを見る意味で、TOPIXを10%超えたいと思っている。

 

CAGRの説明とMicrosoft ExcelやGoogleスプレッドシートなどで計算する方法は、こちらをご覧あれ

 

次は、どうやって投資先を見つけ、判断し、保有し、売っているかを書いてみたい。

 

13年で約10倍

2004〜2017年のパフォーマンスと資産推移

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13年で約10倍 

2004年末を100とすると、2017年末に13年で約10倍ビットコインの昨年一年分の上昇率に負けている。資産ベースで2004年からのCAGR(年平均成長率)は19%、直近5年なら34%である。2009年からは2017年まで毎年プラスで終えられている。

 

長期にわたり、入金を定期的に大きくできなかったことは、反省点のひとつ。だが、ちょこちょこと追加してはいるので、パフォーマンスのパーセンテージと資産の増減は完全イコールにはならない。

 

パフォーマンス計算から入金を排除しているが、配当と確定益への課税は考慮されている(多少間違っている可能性はある)。資産の数字は、シンプルに証券口座にあるキャッシュ、株式評価額、信用損益を合計した年末スナップショットだ。

 

はじめての株式投資

2003年にトヨタを買ったのが初めての株式投資だったと思うが、手元に記録なし。パフォーマンスと売買の月次記録が残るのは、2005年からだ。グレアムやバフェットに代表される株式の価値(バリュー)に着目しパフォーマンスを上げる投資家を知ったのは2004年だったと思う。彼らの書籍に加え、国内個人投資家がブログなどで発信する情報を読み漁り始めた。

 

2004年半ばには、広義のグロースバリュー投資派になる。だが、2005年のパフォーマンスがよいのはそのおかげではない。2003年か2004年にIPOセカンダリーで単価166,267円で取得していた日本ベリサイン(※2012年上場廃止)を509,000円で年初に売却したラッキーパンチのおかげである。

 

2006〜2008年の撃沈

「生兵法は怪我の元」とはよく言ったもので、「真のPER」だの「フリーキャッシュフローのPCFR」だの「ビジネスモデル」だの「EBITDA」だの割引現在価値での「理論株価」だのアレコレ覚えて売買するものの、壊滅的だったのが2006〜2008年である。当時の正統派バリュー投資銘柄であった新立川航空機(※2012年上場廃止)などを買って利益は出してもいたが、Jブリッジフィデック(現アクリーティブ)など孔明の罠な銘柄に食いつき勝負に行き、ライブドアショックリーマンショックといった市況の影響を向かい風に撃沈した。

 

含み損が増え、焦りと悔しさ混じりで入金したそばからお金が溶けていくあの感覚は忘れられない。当時のポートフォリオを眺めると、「おい、目を覚ませ!」と言いたくなる吐きそうな名前が並ぶ (苦笑)。

 

2009年からはなんとか毎年ずっとプラス

2009年単年のプラスは、インフォマートを買ったことのみによる。しかし、あろうことか2011年に2倍にもならないところで売ってしまっている。ペパボ(現GMOペパボ)も同じような感じ。このあたりからは、今見返しても保有している会社自体に違和感はない。ただ、将来収益バリューの確信度が足りないためか、問題は売るのがだいたい早すぎること。

 

2011年以降はアベノミクスの恩恵もあり、できすぎ。売却済みでパフォーマンスに貢献した印象に残っている企業名を上げると、ナガワ、Eギャランティ、ソフトウェアサービス、テクノメディカ、ニホンフラッシュ、トレジャーファクトリー、共成レンテムあたり。

 

次回、目標と投資スタイルを記述予定。ブレずに向上していきたい。